弁護士人口が増えることにより、弁護士を取り巻く環境は非常に厳しいものになっています。
難易度の高い試験に合格しても、案件を受任できず年収ベースで300万円程度しかもらえない弁護士も少なくありません。弁護士も自ら案件を取りにいかなければいけない時代なのです。
そんな中、「弁護士ドットコム」というポータブルサイトが活用されるようになりました。
既に弁護士の利用者も増えており、約2人に1人が利用している状況です。弁護士ドットコムから実際に集客に繋げるためにはどうすれば良いのでしょうか?
弁護士ドットコムの実態や評判、口コミを元に解説します。
弁護士に対する広告規制・集客の現実
まず、弁護士集客はどのような問題があるのでしょうか。
弁護士には広告規制がある
弁護士業界では広告規制があり、2000年までは広告することができませんでした。それは、弁護士報酬を得るために勝訴見込みがない訴訟を起こす弁護士が出てくることを危惧していたからです。
しかし、2000年以降広告すること自体は緩和されましたが、現在でもさまざまな規制が残っています。たとえば、日本弁護士連合会の「弁護士広告の指針」では、特定の分野の専門という表現や、「強い」という言葉を利用するのは避けるべきという指標が出されています。
広告には「取扱分野」「取扱業務」を明記するのも良いでしょう。また、以下の言葉の使用も気をつけるべきとされています。
13 広告中に使用した場合、文脈によって問題となり得る用語
次に掲げる用語は、広告中に用いる場合には、文脈により、事実に合致しな
い広告、誤導又は誤認のおそれのある広告、誇大又は過度な期待を抱かせる広
告等に該当することがあるので、これらの用語の使用については十分注意しな
ければならない。
(1) 「最も」、「一番」その他最大級を表現した用語
(2) 「完璧」、「パーフェクト」その他完全を意味する用語
(3) 「信頼性抜群」、「顧客満足度」その他実証不能な優位性を示す用語
(4) 「常勝」、「不敗」その他結果を保証又は確信させる用語
引用元:日本弁護士連合会|業務広告に関する指針
他の弁護士や法律事務所と比べるような表現も避けるように記載されています。
広告方法にも規制がある
たとえば・・・
(1) 次に掲げる方法又は表示形態による広告
ア 他人に不快感を与える拡声器で連呼する広告
イ サンドイッチマン、プラカード等による弁護士等に対する国民の信頼を
損なう広告
(2) 国民から見て品位や信用を求められる職種の広告場所として相応しくない
例えば次に掲げる場所における広告
ア 風俗営業店内
イ 消費者金融業店内
こちらで紹介したものはほんの一部なので、詳しくは「業務広告に関する指針」でご確認ください。
弁護士数が増えており顧客は取り合い
2019年の弁護士数は41,118人でした。過去5年間の推移は
- 2015年36,415人
- 2016年37,680人
- 2017年38,980人
- 2018年40,066人 です
2006年に新司法試験制度が導入されてから、それまでに比べると司法試験合格者数が増えました。新司法試験制度開始直後に比べると合格者数は減りましたが、ここ数年は合格者数1,500名台をキープしています。
弁護士には定年がないため、80歳でも現役で弁護士をしている方もいますし、裁判官や検査官を引退してから弁護士になる人もいます。日本の平均寿命は延びていますので、弁護士数はどんどん増えてしまっているのです。
しかし、日本の人口は減っています。特に地方の人口減は激しく、弁護士は仕事の取り合いとなります。そのため、弁護士資格があるからと言って勝手に集客できるわけではなく、集客方法についてきちんと考える必要があるのです。
参考:日本弁護士連合会|弁護士白書
弁護士ドットコムとは?
弁護士の集客方法の一つとして「弁護士ドットコム」の利用は兼ねてから弁護士の間では検討、注目されています。
表:運営会社情報
会社名 | 弁護士ドットコム株式会社 Bengo4.com,Inc. |
所在地 |
東京本社 大阪 福岡 |
設立 | 2005年7月4日 |
資本金 | 439百万円(2021年3月現在) |
代表取締役社長 | 内田 陽介 |
従業員数 | 332名 |
事業内容 |
弁護士ドットコムの開発・運営 弁護士ドットコムニュースの運営 税理士ドットコムの開発・運営 クラウドサインの開発・提供 BUSINESS LAWYERSの運営 弁護士ドットコムキャリアの運営 |
公式サイト |
現、代表取締役会長の元榮太一郎氏はもともとアンダーソン・毛利・友常法律事務所の弁護士で、在職中に弁護士ドットコムのサービスモデルを思いつき退所・独立起業して立ち上げたサービスです。
そもそもどうして弁護士ドットコムを思いついたのか、詳しい内容は『弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦』『「複業」で成功する(新潮新書)』にて語られているので、興味がある方はご覧いただければと思います。
一般民事相談獲得向けの弁護士ポータルサイト
弁護士ドットコムとは、離婚、借金、相続といった比較的身近な問題に対して相談出来る弁護士を検索できるポータルサイトです。企業ではなく一個人が相談・検索することが多いため、民事法律事務所の弁護士向きです。
登録弁護士数は19000人以上
2020年6月には登録弁護士数は19,000人を突破しており、国内弁護士42,207人の2.2人に1人(45%)が利用していることになります。
企業法務を扱う大手法律事務所に所属している弁護士や企業内弁護士はこのようなサイトをほとんど利用しないと想定すると、中小規模の法律事務所勤務や開業法律事務所の弁護士の多くが利用していると推測できます。
参考:弁護士ドットコム2021年3月期|第1四半期決算説明資料
国内初|相談者が無料で法律相談ができるQ&Aを実装
弁護士ドットコムの「みんなの法律相談」では、法律関係で困っている人が悩みを投稿し、それに対して弁護士が無料で回答をします。この回答は月額300円を支払えば、相談した当事者だけではなく、会員すべてが閲覧することができます。
弁護士ドットコムに登録するユーザーは弁護士に相談するような悩みを抱えた人がほとんどなので、弁護士を探している場合がほとんどです。
回答を見ることで「自分もこの弁護士に相談したい」と思われれば集客に繋がるので、そんなことを意識しながらなるべく丁寧に回答すると良いでしょう。
集客しやすい有料会員は約5000人
弁護士ドットコムの有料登録弁護士数は2020年4月に5,000人を突破しました。有料登録弁護士会員になることで検索結果上位表示、解決事例掲載などができるようになるなど受忍案件が増えるような設計になっています。
参考:PR TIMES|弁護士ドットコムの有料登録弁護士数が5,000人を突破
オンラインの相談も開始
2020年6月からは、オンラインで相談者が弁護士に相談できる「弁護士ドットコムオンライン相談」のサービスが始まりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、対面式の面談を躊躇する相談者へのニーズを捉え、このようなサービスが始まったそうです。
参考:日経クロステック|弁護士がオンラインで相談者と面談するサービス、弁護士ドットコムが提供
弁護士ドットコムはどんな弁護士が利用すべきか?
弁護士ドットコムは案件を受任するために利用するものなので、独立直後で受任案件が少ない場合などに利用すると効果的です。集客ではテレビCMやポスティング、タウンページに広告掲載などさまざまな方法がありますが、このような場合は必ずしも法律相談をしたいと思っている人に届くわけではありません。
一方、弁護士ドットコムを利用している相談者は、何かしら法律相談をしたいと思って会員になっているため、不特定多数向けの広告よりアプローチしやすいでしょう。
他にもたくさんの弁護士が登録しているため、他の弁護士に負けないアピールが必要となりますが、上手くアピールできれば一気に相談が増えることも考えられます。
また、現在の集客ではやりたい案件の相談が少ないという場合にも効果的です。自身の自己紹介スペースで取り扱いたい分野を紹介したり、無料相談に積極的に応えたりすることにより、自分が取り組みたいと思う案件を受任しやすくなります。
弁護士ドットコムの評判は?本当に集客できるポータルサイトなのか
有料登録弁護士のお問い合わせ数の平均数は、月あたり7.6件とのことです。自身のホームページやブログなどだけでは集客できていないという場合には潜在的なニーズがある相談者が多い弁護士ドットコムを利用した方が効率良く集客できる可能性があります。
ただし、「弁護士ドットコムに登録さえすれば集客できるでしょ」という受身な姿勢は危険です。弁護士ドットコムを利用する弁護士は増えているため、他の弁護士に負けないように工夫する必要があります。
その努力を怠らず集客をすることを心がければさらに集客は増えるでしょう。特に有料会員になる場合は、初期費用や会費がかかっていることを意識してそれ以上の収益を得られるように努力すべきです。
弁護士ドットコム掲載の事例
実際に弁護士ドットコムを利用すれば集客はできるのでしょうか?
弁護士ドットコム上のインタビューによると、弁護士修習修了後に法律事務所に属すことなく、人脈なしで即独した場合でも集客できた方もいらっしゃいます。
ー 実際に、Web集客を利用してみていかがでしたか?
正直に申し上げると、最初は厳しかったです。
なぜかというと、即独の場合、独立した直後は事件処理の経験がないため、Webに掲載できるような実績や集客につながる説得力のある文章が書けないからです。Web経由で初めて相談者様が来所されたのは、Web集客を初めて1ヶ月ほど経った頃でした。お問い合わせの手応えが変わってきたのは、初めて半年ほど経った頃でしたね。
手応えが変わった理由は、仕事の実績を積んだことで自信がつき、Web上に掲載する文章にも説得力を持たせることができるようになったことが大きいかなと思っています。同時に、Webを閲覧してくださる悩みを抱えた方からの反応もよくなりました。
引用元:弁護士ドットコム|「自分の理念や考えを自分のやりかたで実現していくと決めて、即独を選びました」〜人脈ゼロスタート!即独から事務所経営に携わるまで〜
独立直後はサイトに掲載できるような実績もなく、説得力のある文章も書けなかったそうですが、少しずつ実績を増やすことでサイトに記載する文章にも説得力が増し半年ほどで集客に手応えを感じられるようになったとのことです。
また、独立資金を貯めるために弁護士ドットコムを利用した方もいらっしゃいます。
この方はweb集客セミナーを受講するなどして、効果的な集客方法を学んだ経験を活かし、約9割がネット経由で依頼を受けているそうです。弁護士ドットコムでは自己紹介欄を充実させて、連絡を弁護士直通にすることなどが集客で大切とのことでした。
参考:弁護士ドットコム
独自インタビュー|弁護士ドットコムを使用してみて
今回お名前は伏せますが、所属弁護士数20名規模の事務所さまで広告担当をされて言る方にお聞きしました。
相談数の確保や狙った問い合わせの獲得について
編集部 :弁護士ドットコムを利用してみて、例えば狙った案件などは獲得できていますか?
事務所担当者さま:狙った相談というのは弁護士ドットコムではあんまり来ませんね。相談はなんでも来ると言った方が良いかもしれません。プロフィールページにある『注力分野』をしっかり設定していれば、多少は絞ることはできます。ただやはり特定分野、例えば『離婚慰謝料の相談』を獲得したいといった要望をお持ちの場合、弁護士ドットコムでは『運の要素』もあるかと思います。
みんなの法律相談(Q&A)に関して
編集部 :ユーザーが投稿してくる無料相談Q&Aは回答してますか?
事務所担当者さま:弊所では回答してません。単純に面倒で笑。ただ、QAに回答することで相談に繋がるのは事実で、知り合いの先生などは積極的に回答することで相談、受任に聞きますので、やった方が良いとは思っています。
編集部 :Q&Aに回答して相談を獲得できるのであれば、多少手間をかけてでも回答した方がメリットはあると思うのですが、面倒以外に理由があったりするのでしょうか?
事務所担当者さま:現状、十数枠(人)程度を掲載しておりますが、Q&Aに回答しなくても相談数自体は確保できているので、困っていないというのが理由の一つです。ただ、掲載数を増やして露出の面を担保しているからこその相談数ですので、もし掲載を減らした場合はQ&Aの回答も行う必要はあるかと思います。
地域別の集客効果に関して
編集部 :弁護士の登録数は東京が圧倒的で、弁護士ドットコムでも東京に掲載している弁護士が2020/08/03時点で3500人以上おりますが、やはり過密地域の集客は難しいですか?
事務所担当者さま:東京でも一定数の相談はきますが、簡単ではないでしょうね。無料掲載枠のままでは間違いなく、有料登録をしている他の弁護士が先に上位表示されますから回ってきません。ですので、そこで順番を待つよりか、もし地方に事務所の支店を出しているのであれば、地方の掲載面を狙いに行くのも手段としては有効だと思います。
弁護士ドットコムの内情までは存じ上げませんが、弁護士ドットコム内の検索で地方を表示した際、無料掲載の先生方が結構出てきますが、有料掲載の先生がほとんどいないことを考えると、おそらく無料掲載でも十分に相談がきているのではないかと思います。
集客強化プランに関して
編集部 :ずばり、弁護士ドットコムさんの費用対効果は良いと言って良いでしょうか?
事務所担当者さま:そうですね。弊所にとっては良いと言って問題ないと思います。事務所のサイトやLPも作っていますが、リスティング広告を運用するよりは利益率も高く保てますし。
単純計算ですが、
- 相談数約80件/月【(10枠分)×(月平均7.6件(弁護士ドットコム資料参考)】
- 受任率が10%
- 着手金平均30万円
とした仮定した場合、弁護士ドットコムへの掲載費用は【2万円 × 10枠 = 20万円】、【8件受注 × 30万円 = 240万円】。これに加え成功報酬金もありますから、(相談は何でもきますから多少金額の前後はあること前提ですが)費用対効果は高いと言って良いかと思います。
もしこの相談数をリスティング広告で再現しようと思うと、採算は合わないかと思います。
編集部 :集客強化プランというものがあるとお聞きしましが、利用したことはありますか?
事務所担当者さま:弊所ではありません。あれは弁護士ドットコム側がリスティング広告を運用し、いくつかの事務所が掲載できる特別ページを制作するプランですが、やはり採算が合わないだろうという判断をしました。
参考:交通事故の特集ページ:https://www.bengo4.com/office/lp/1/
弁護士ドットコムを利用するメリット
他ポータルサイトを圧倒するPV数
弁護士ドットコムを利用するメリットは、月間サイト訪問者が月に1,100万人(※)ということもあり、ユーザーがサイトに訪問する機会が、他の弁護士系ポータルサイトよりも圧倒的に多いことです。
ポータルサイト名 | 月間サイト訪問者数 |
弁護士ドットコム | 約1,100万人※ |
弁護士ナビシリーズ | 約800万人※1(事故・相続など10媒体合算) |
弁護士相談広場シリーズ | 約500万人※1(7媒体合算) |
他の弁護士ポータルサイトはあくまで概算ですので、数字の変動はありますが、それでも頭ひとつ抜けているといっていいでしょう。
- ※決算説明会資料|2021年3月期 第3四半期決算説明資料より
- ※1:WEB解析ツール『similarweb』にて測定
自己紹介を詳しく記載することにより、注力したい分野をアピールでき、その分野で悩んでいる相談者を集客できます。また、だそうですが、受任率を20%とした場合、月に1.5件は着実に案件化する計算になります。
また、案件が増えすぎたら一時非公開も可能です。案件が落ち着いたら再び公開するなど、フレキシブルな対応が可能です。
基本無料・有料版は月額2万円からというコスパの良さ
参考:https://www.bengo4.com/lawyer/service_plan/?lawyer_lp
弁護士ドットコムは無料で利用することもできますが、受任できる案件を増やすためには月額2万円〜の会費や5万円の初期費用を支払います。
この初期手数料や会費以外に事件の周旋費用などは必要ありません。
有料会員の弁護士が利用できるサービスは以下の通りです。
- 検索結果上位表示
- 注力分野指定
- 解決事例掲載
- 料金表掲載
- コールトラッキング(専用番号による不在着信、通知、着信履歴記録)
- PRポイント 整理シート
- プロフィール登録 サポート
弁護士ドットコムに掲載することでコーポレートサイトの相談も増える
後述の『自己紹介蘭の純実』でも解説しますが、弁護士ドットコムに掲載することで、事務所サイトからの問い合わせが増える傾向があることも、弁護士ドットコムを利用するメリットの一つです。
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事務所担当者さま:弁護士ドットコムに掲載してから、明らかにコーポレートサイト(事務所の公式ホームページ)からの相談が増えました。最初はよくわかったいなかったのですが、webの集客に詳しい方に聞いたところ、弁護士ドットコムで経由で事務所や弁護士個人のプロフィールを見た方が、事務所の公式サイトを検索しなおしている可能性が高いと言われました。
確かに、もっと詳しく知ろうと思って、公式サイトを調べ直した経験があったので、なるほどなと思いました。一時期掲載を落としたことがあるのですが、その時明らかに相談数が減ってしまったので、おそらく間違いかと思います。
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弁護士業界では名刺代わり程度のホームページや、そもそもサイトを持っていない事務所を多いので、機会損失を避ける意味でも、弁護士個人・法律事務所のホームページは持っておくべきだと、強く思います。
弁護士ドットコムを利用するデメリット
弁護士ドットコムを利用するデメリットは、登録弁護士者数も増えているため競合が多いということです。戦略的に自身をブランディングしなければ、案件を受任できないということもあるでしょう。自己紹介欄を充実させたり、無料相談に積極的に分かりやすく回答をしたりなど、競合に負けないように工夫する必要があります。
弁護士ドットコムを効果的に利用するためのポイント5つ
最後に弁護士ドットコムをより効果的に活用するための方法を紹介します。
自己紹介欄の充実
顔写真
弁護士ドットコムにおいて、ユーザーは弁護士の検索をしたり、無料相談から気になる弁護士を見たりする機会が多いはずです。その場合、まず大切なのは顔写真です。相談者は実際相談するにあたり、弁護士がどんな人かを必ずチェックします。
無愛想な顔や清潔感のない身なりの写真だと相談することを躊躇する可能性が高いです。そのため、プロフィール写真は髪型やメイク、服装に気をつけて親しみやすい笑顔で撮影してもらうようにしましょう。
プロフィール欄
次に大切なのはプロフィール欄を充実させることです。淡々と自身の学歴や職務経歴を書くだけではなく、出身地や趣味・特技などまで詳しく書くことがポイントとなります。なぜならば、人は自分と共通点を持つ人間に親しみを感じるから。相談者も共通点のある弁護士の方が相談しやすくなる可能性が高くなります。
また、文章も柔らかい表現を使うことを心がけて、「この人は性格がキツそう」「相談するのが怖い」と思わせないようにすることも大切です。相談者に「この人に相談したい」と思ってもらえるように親しみやすい内容の自己紹介文を書くことを心がけましょう。
法律相談には親身に答える
「みんなの法律相談」に回答する場合は、相談者だけではなくそれを見る潜在的な相談者がたくさんいることを意識して親身に回答するようにしましょう。なぜならば、この回答を見て実際に法律相談をしようとコンタクトを取る人が多いからです。得意な分野である場合は自身の経験や知識を活かした回答をしてください。
また、既に他の弁護士が回答している場合は、必ず他の弁護士と比べられることを意識して、相談者の問題がきちんと解決するような回答を記載することが大切です。このページを見ている方は何かしらの問題を抱えていて相談しようか迷っている方です。
正論を淡々と書くだけではなく、相談者の気持ちに寄り添う姿勢で書くことで閲覧者が相談したいと思う可能性が高くなることは覚えておきましょう。
自事務所のホームページ運営を疎かにしない
弁護士ドットコムでの集客の話なのに、なぜ事務所ホームページなのかというと、ほとんどの相談者は、弁護士ドットコムで見つけた弁護士について「本当にこの人に相談して良いか」と考え、法律事務所のホームページを見に行くことが多いはずです。
この場合にホームページの内容が充実していなかったり、更新が何年も前に止まっていたりする場合は相談をすることを躊躇してしまうかもしれません。そのため、弁護士ドットコムからの流入を意識して、ホームページの作り込みや運営が必要なのです。ホームページには具体的な事案や取扱内容、自己紹介などを丁寧に記載しましょう。
さらに料金表を載せるとより親切です。必ずしも料金表の値段が適用されるわけではないと思いますが、料金表がないと多額の請求を受けるかもしれないと怖くて相談を迷うケースもあるでしょう。そのため、大体の目安でも良いので料金表や過去の事案に対する料金の記載をした方が良いといえます。
SEO対策をしたブログ記事を作成
弁護士ドットコムで見つけた弁護士を、法律相談を検討している人がインターネット検索する可能性は非常に高いです。その弁護士がブログ記事を書いており、過去に取り組んだ案件についての記載があったり、法律についての解説があったりすると得意分野のアピールにもなります。
また、「頼りになりそう」という印象を与えることができるでしょう。
自分がどのような想いで仕事をしているかなどを伝える記事を書くと好感を抱いてもらえる可能性が高くなります。ブログの更新は根気がいりますが、ブログを読んで相談したいという気持ちになることもあるので、積極的な更新がおすすめです。
SNS活用
最近ではSNSを活用して情報収集をしている方も多いので、SNSのタグから検索する場合もあるでしょう。
そのため、弁護士ドットコムで見つけた弁護士をSNSで探して相談しようと考える人もいると想像します。SNSのタグ検索でトップ表示されていると「人気がある人なのかもしれない」と思われるでしょうし、SNSで考え方や人となりを発信していれば集客に繋がるかもしれません。
ホームページ、ブログ記事、SNSは高い確率で見られることを意識して運用した方が良いです。
まとめ
弁護士ドットコムでは相談者の法律相談に弁護士が無料で回答します。
この回答を読んだ潜在的な顧客が「この弁護士に相談したい」と思うことにより、弁護士ドットコム内の自己紹介やホームページに流れ、集客に繋がるのです。
そのため、弁護士ドットコム内の自己紹介やホームページはどんな案件が得意なのか、経歴、どんな思いで弁護士をしているかなどなるべく細かく書いた方が良いでしょう。
共通点があったり、想いに共感したりする人が「相談してみよう」と思う可能性が高いからです。
実際に弁護士ドットコムを利用した弁護士の方は、弁護士ドットコムを上手く活用することにより集客が増えたそうです。月額2万円〜かかりますが、自分自身の力だけで集客するより弁護士ドットコムを利用したほうが効率的に知名度を上げることができるでしょう。
弁護士ドットコムと併用して、ブログやSNSに力を入れて情報発信することもおすすめです。